
【Chain of Thought by YUMA シリーズ#12】
今回は、ベトナムのハノイで開催されるGM Vietnamおよび関連サイドイベントに向かう空港からの「Chain of Thought」でした。
— Yuma (@yuma_xenea) July 30, 2025
このセッションは、アフリカの歴史とWeb3のミッションの中心にある、政治的かつ個人的なテーマ「分散化とクロスボーダーコミュニティ」について深く掘り下げることを目的としていました。特に、外部勢力によって国境が引かれた地域において、分散化がどのように機能するかに焦点を当てています。YUMA氏は、分断されたアフリカのコミュニティと、Web3が人々やコミュニティに主体性を取り戻す可能性について語りました。
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アフリカの国境と高額な送金手数料:歴史的背景と現状
YUMA氏は、アフリカにおける国境の歴史的背景と、それらがもたらす現在の送金に関する課題について説明しました。
植民地時代に引かれた国境の影響
アフリカの国境の大部分は、19世紀後半から20世紀初頭にかけての「アフリカ分割」と1884年のベルリン会議によって、ヨーロッパの植民地勢力によって一方的に引かれました。これらの国境は、既存のアフリカの王国、部族地域、家族ネットワークを分断する形となり、その結果、現在でも広範な家族、民族グループ、そして強い社会的つながりが国境を越えて存在しています。例えば、セネガルとガンビア、ガーナとトーゴなどの地域では、パスポートの有無に関わらず、貿易、旅行、そして支援が継続して行われています。
高騰する送金手数料の現状
しかし、この国境を越えた家族への送金は、依然として大きな課題と費用を伴います。サハラ以南のアフリカは、世界で最も高い平均送金手数料を抱えています。
- 2024年第2四半期時点で、300ドルを送金する際の平均手数料は8.37%に達し、世界の平均約6.6%を大きく上回っています。
- 一部の地域ではさらに極端で、タンザニアから200ドルを送金するのに115ドルもの手数料(57%以上の損失)がかかるケースもあります。
- 2023年には、サハラ以南のアフリカへの送金総額は540億ドルに達しており、これは人々の生活に直接関わる莫大な金額です。
- 国連のSDGs目標では、2030年までに送金コストを3%未満に削減することが掲げられていますが、多くのアフリカの家族にとっては依然として達成が困難な目標です。
- この高額な手数料の最大の被害者は、企業や政府ではなく、これらの送金を生命線としている両親、学生、中小企業経営者です。
Web3と分散化がもたらす革新的な解決策
YUMA氏は、高額な送金手数料という課題に対し、Web3と分散化がどのように革新的な解決策を提供できるかについて語りました。
分散化の真の意義
YUMA氏は、Web3と分散化の真の力がここにあると語ります [1]。国境が外部の集権的な力によって課されたものであることを踏まえ、Web3は**人、コミュニティ、そして国境を越えて常に存在してきたネットワークに主体性を取り戻す**チャンスを提供します [1]。アフリカにとって、分散化は単なる技術的なバズワードではありません [1]。
- 経済参加とつながりにおける障壁の低下。
- 集権的なゲートキーパーなしでの直接的なピアツーピアサポートの実現。
- パスポートではなく、信頼、家族、部族に基づいたネットワークの構築を可能にします。
XENEA Walletのビジョン
YUMA氏は、自身の個人的な情熱として、XENEA Walletがこの課題を解決する架け橋となる可能性を提示しました。
- ナイジェリアのラゴス、ガンビアのバンジュール、セネガルのダカール、ガーナのアクラなど、アフリカのどこにいても、隣国の家族や部族のメンバーに瞬時に送金できるようになること。
- 現在の送金手数料のほんの一部(1~3%以下)で送金が可能になること。
- 銀行や送金代理店による多額の手数料、書類の遅延、煩雑な手続きがなくなり、ユーザーが完全に管理できる迅速で低手数料のデジタル送金が実現すること。
- これにより、手数料で失われていた数十億ドルが、一般の人々の手に戻り、アフリカの真の社会基盤を強化することができると考えています。
これは、アフリカに、特にアフリカの困窮している人々に、金融包摂をもたらし、障壁を下げるための重要な一歩であると述べました。
YUMA氏の個人的な情熱と聴衆への呼びかけ
このビジョンは、単なるXeneaの公式コンセプトに留まらず、YUMA氏自身の深い個人的な情熱から来ていることが強調されました 。
アフリカへの個人的な関心とミッション
YUMA氏は、このビジョンが自身の個人的な情熱であることを強調しています。
彼は7年前、故郷である神戸市とルワンダのキガリ市との都市間パートナーシップを通じて、ルワンダのコーヒー農家でのIoTビジネスを支援するために初めてアフリカを訪れました。彼の個人的な目標は、分散化をアフリカにもたらし、最終的に「アフリカをヨーロッパや西側の力から取り戻す」ことだと語ります。
彼は、高額な送金手数料と、国境を越えた家族や部族のネットワークが依然として強いという現実があることを強調し、分散化が適切に行われれば、これらのコミュニティの現実世界のニーズに応えることができると信じています。
ユーザーからの情報収集と協力の呼びかけ
YUMA氏は、聴衆、特にアフリカや類似地域のルーツを持つ人々に対し、XENEA Walletが送金を彼らの生活に本当に役立つものにするために何が必要か、そして国境を越えた送受金においてどのような苦痛を経験しているかを共有してほしいと呼びかけました。彼は日本で生まれ育ったため、現地の生活を想像することはできても、実際に感じることはできないとし、Xeneaが構築するものが実際のニーズを解決するために、彼らの個人的なストーリーを教えてほしいと強く願っています。
セッションは、空港のセキュリティチェックの列に並ぶため、短時間で終了しました [1]。彼はハノイでの多忙なスケジュールの中でも、今後もセッションを継続し、可能であれば聴衆がステージに上がり、自身のストーリーを語れるような機会を設けることを約束しました。