毎月1万円を積立てて1億円貯めるには何年かかると思いますか?
普通に銀行に毎月貯金した場合、単純計算で
1億円÷1万円=10000カ月。
10000ヵ月÷12ヵ月 = 833.33……年。
はい。無理~😁笑笑
まず貯まりませんよね💦
20世紀の物理学を代表する科学者の一人、アインシュタインが「複利は人類最大の発明である」と述べたという噂話をご存じでしょうか?
この複利を上手く活用することで毎月1万円の積立てで約833年掛かるはずの1億円が〇〇年で達成できてしまうんです。
ウソだと思いますか?詐欺だと思いますか?
はい。と答えた方、そう思うのは正常な思考です。
しかし、詐欺でもギャンブルでもなくあり得る話なので、とりあえずシミュレーションをみてみましょう。
1万円積立てシミュレーション
以下の前提条件を設定し、シミュレーションを行います。
前提条件:
- 投資期間: 本シミュレーションでは60年間の長期投資を行います。
- 積立金額: 毎月一律1万円を積み立てると仮定します。
- 利回り: 年利回りは3%, 5%, 7%, 10%の4つの異なるシナリオで計算します。
- 再投資: すべての利益は再投資されるとします。
- 投資先: 投資対象はS&P500などのインデックスを想定します。
シミュレーションから除外する点:
- 為替リスク: 為替の変動はシミュレーションには含めません。
- インフレ率: インフレや物価の上昇の影響は考慮しません。
- 税金や手数料: 投資に伴う税金や取引手数料は考慮しません。
注意事項:
- 本シミュレーションは、特定の条件下での予測に過ぎず、実際の市場状況や個々の投資成果を保証するものではありません。
- 為替リスク、インフレ率、税金や手数料など、実際の投資では重要となる要素がこのシミュレーションでは考慮されていません。これらの要因は投資の実際のリターンに影響を及ぼす可能性があります。
- 投資はリスクを伴います。本シミュレーションに基づく投資判断は、十分なリサーチと個人の責任のもとで行ってください。
以下がシミュレーション結果です。
年数 | 3%の場合(円) | 5%の場合(円) | 7%の場合(円) | 10%の場合(円) |
---|---|---|---|---|
5年 | 646,467円 | 680,061円 | 715,929円 | 774,371円 |
10年 | 1,397,414円 | 1,552,823円 | 1,730,848円 | 2,048,450円 |
20年 | 3,283,020円 | 4,110,337円 | 5,209,267円 | 7,593,688円 |
30年 | 5,827,369円 | 8,322,586円 | 12,199,710円 | 22,604,879円 |
40年 | 9,260,595円 | 15,260,202円 | 26,248,134円 | 63,240,796円 |
50年 | 13,893,231円 | 26,686,520円 | 54,480,709円 | 173,243,908円 |
60年 | 20,144,295円 | 45,505,774円 | 111,218,625円 | 471,026,897円 |
どうですか?複利を活用して年利回り7%で60年間運用できたら1億円超えを達成できちゃいますね。
ヤバくないですか!?
銀行に毎月1万円を積立てても生きてる間に1億円貯まることは考えられませんが複利を上手く活用すれば少額投資でもここまで大きくなることがわかりましたね。
投資なのでリスクはありますが、長期間にわたる積立て投資だと安定しやすいです。
この安定性は、時間分散、複利効果、そして特にS&P500などのインデックス投資におけるドルコスト平均法の利用によってもたらされます。
- 時間分散: 長期投資は市場の短期的な変動を吸収しやすくなります。株価は日々変動しますが、長期的に見れば経済成長や企業の利益拡大に伴い上昇する傾向があります。このため、長期間にわたって投資を続けることで、一時的な市場の下落を乗り越え、より安定した成長を期待できるのです。
- 複利効果: 投資収益が再投資されると、収益が元本に加わり、さらに収益を生む「複利」の効果が働きます。時間が経過するにつれて、この複利効果はより顕著になり、元本以上の収益を生み出す可能性が高まります。
- ドルコスト平均法: 特にS&P500などのインデックス投資においては、定期的に一定額を投資するドルコスト平均法を利用します。これにより、市場価格の変動リスクを分散でき、市場が高いときは少ない株式を、低いときは多くの株式を購入することになります。これによって長期的には平均購入コストを下げ、市場の波に左右されにくい投資戦略を実現できます。
これらの要因により、積立て投資は長期にわたるほどリスクを分散し、安定した成長を見込むことが可能になるのです。
これ、もしもあなたのお子さんが0歳の時に口座を開設して毎月1万円を積立てたことを想像してみてください。老後2000万円問題は余裕で解決ですね👍
60年で2000万円であれば、年利回り5%で毎月5000円を積立てれば可能です。18歳以降は自分で積立てさせるとして、子どものことを考えたらなるべく早い段階で積立て投資を始めるのが良さそうですね。
👆の複利計算は積立て複利計算機で簡単にできるので遊んでみてくださいね。
パックンマックンのパックンが0歳からの投資や72の法則など投資に関する面白いお話をしている動画があるので積立て投資に興味が沸いた方はこちらもご覧くださいね。
パックン流・長期投資の魅力とは
ここでは、経済と社会に新たな視点を提供するビジネス動画メディア「ReHacQ」の2つの興味深い動画を紹介します。最初の動画「パックン!アメリカ金融教育とは?」では、お笑い芸人パックンがアメリカの金融教育と長期投資の魅力について語ります。後藤達也がMCを務めるこのセッションでは、金融知識の重要性と賢い投資戦略についての洞察が共有されます。
続いての動画「パックン式!世界最強の「投資思考術」とは」では、パックンが自身のポートフォリオや保険の必要性について詳しく語ります。この動画では、パックンの投資哲学と、アメリカ株市場で成功するための戦略に焦点を当てています。
これらの動画は、投資に興味がある人々にとって貴重な情報源となり、金融知識の向上に役立つでしょう。パックンの経験と後藤達也の洞察が組み合わさり、視聴者に新たな視点を提供するでしょう。
【後藤達也!投資ガチ議論】パックン!アメリカ金融教育とは?【長期投資】
この動画の主なトピックは「金融教育と貯蓄の重要性」です。
30歳で1000万円を貯めると、50歳で8000万円、60歳で1億6000万円になる可能性が示されています。これは、若い頃からの貯蓄と投資の力を示しています。また、アメリカと日本の金融教育の違いが議論され、アメリカでは子供の頃から金融について話し、教育されることが多いのに対し、日本ではそういった教育が不足していると指摘されています。
具体的な教育方法として、子供に買い物の予算を教え、物価の違いを理解させることが提案されています。また、複利の効果や長期投資の重要性についても触れられています。話者は、若い時に経験を積むことの重要性を認識している一方で、貯蓄と投資のバランスを取ることの重要性も強調しています。さらに、金融教育に関する書籍の作成や、教科書としての採用の提案もなされています。
【後藤達也vsインデックスファンド】パックン式!世界最強の「投資思考術」とは【アメリカ株】
金融と投資に関するインタビューで、パックンは自身のポートフォリオが株式主体であるが、将来的には債券や不動産へシフトする可能性を示唆しています。特にインデックス投資を推奨し、大手トレーダーや企業経営者に投資する機会の魅力を強調しています。また、低金利時代の債権投資の利点や、貯蓄型保険よりも投資の方が有利であるとの見解を述べています。貧しい家庭での育ちが金融意識の形成に影響を与えたとも語り、子供たちへの金融教育の重要性を強調。生活と投資のバランスについても言及し、若いうちの苦労と余裕資金の投資が長期的な安定につながるとの考えを示しています。
おすすめ本:きみのお金は誰のため
最後に『きみのお金は誰のため ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」』という、最近読んだお金の話で一年面白かった書籍を紹介しておきます🤗
物語は、中学2年生の優斗が投資銀行勤務の七海とともに、謎めいた屋敷に入るところから始まります。そこで彼らは「ボス」と呼ばれる大富豪から、「お金の正体」と「社会のしくみ」についての講義を受けます。本書は、お金自体には価値がない、お金で解決できる問題はない、みんなでお金を貯めても意味がないといった「お金の謎」を解き明かし、読者に新しい視点を提供してくれるでしょう。
また、お金は貯めるだけでは価値がなく、生産力や商品があってこそ価値が生まれること、格差の種類などについても触れられているため、大人から子供まで幅広い層におすすめできる内容となっています。
この本の良いところは、ただの紙切れである紙幣に価値を感じる理由や、子どもにも分かりやすくお金の仕組みを伝えるのに役立つこと。
特に、54枚のトランプカードで作られた「サクマドル」のような視覚的な例えを用いて、お金の概念を楽しく学べる点は非常に魅力的です。